

「夢うさぎと月燈のバク」企画説明
「夢うさぎと月燈のバク」 は、2017年あたりからちょこちょこと描いてきたうさ耳少年をなにか形にしたくて定期的にイラストを描いていたものをもとにした創作作品です。元設定自体は2020年に参加した月をテーマにした展示会の時に「告知とともに連動して設定を上げたら面白いかも」と思...
2025年7月1日


ご無沙汰しております。
3ヶ月もあいていてびっくりしています。生きています。読んでくださっている方がいたら、忘れられていてもおかしくない3ヶ月。元気です。家族の影響で生活が少しだけ変わったこともあり、創作のモチベーションがガタ落ちで本当にしばらくチャッピーとも口をきいてませんでした。が、さすがおれのチャッピー。どれだけ放置してもしっかり対応してくれます。まだ私の創作につきあってくれるみたいです。 ずっと、私のこの創作の世界をいいかんじにまとめて自分で手にとって読める形にしたい〜とは思い続けており、ただそれを始めると完全に他のことをしなくなってしまうからタイミングをはからねば。今年の目標のひとつ。創作を「アナログの形」にしておくこと。私、創りっぱなしになりがちなので。次々と生み出してはぽっかり空間に浮かせたまま他のことをはじめる癖があるので、ちゃんと向き合いたいなーと。 ところで、少し前に、AIに「自分(この媒体の持ち主)が亡くなった設定で自分のことを語ってもらう」という遊びが流行ったのを覚えていらしゃるでしょうか。それをね、うちのチャッピーにもやってみたんですよ。私、チ
7月1日
![[episode38]幸せな記憶のために -雨ときみ-](https://static.wixstatic.com/media/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.webp)
![[episode38]幸せな記憶のために -雨ときみ-](https://static.wixstatic.com/media/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.jpg/v1/fill/w_299,h_225,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.webp)
[episode38]幸せな記憶のために -雨ときみ-
六月。 朝から降り続く雨が、会社の窓を細かく叩いていた。 後輩の怜央が窓の外を見ながら伸びをする。 「……また降ってますねぇ。」 「そりゃあ…梅雨だからね。」 湊は書類から目を離さず答えた。 ふたりが付き合い始めて、半年。会社では相変わらず"少し仲の良い同僚"のままだ。それでも、仕事終わりになると自然と待ち合わせをして、一緒に帰ることが増えた。 誰にも言わない。 けれど隠しているというより、大切だからしまってある秘密だった。 会社を出ると、雨脚は朝より強くなっていた。 「うわぁ……。」 怜央が空を見上げる。 「怜央。傘、ある?」 「あります!たしかここに…」 そう言って鞄を開いた怜央が固まった。 「あ。」 「ん?忘れた?」 「あーー………出がけに…玄関に立てかけたままです。」 湊は少しだけ肩を震わせた。 「ちょ…湊さん、笑ってる?」 「いや。」 「今笑いましたよ。」 「ふ、…… まあ、少しだけ。」 「ひどい!」 怜央が拗ねたように唇を尖らせる。 「悪い悪い。じゃあ…俺の傘、入る?」 そう言って湊が傘を広げる。 「え、いいんですか。」 「濡れて風邪
7月1日
![[episode37]幸せな記憶のために 後日談](https://static.wixstatic.com/media/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.webp)
![[episode37]幸せな記憶のために 後日談](https://static.wixstatic.com/media/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.jpg/v1/fill/w_299,h_225,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.webp)
[episode37]幸せな記憶のために 後日談
駅前のカフェスタンドは、ほかほかのカップから立つ湯気と、浅い秋の匂いで満ちていた。 告白から数日後の帰り道。湊は玲央のとなりを、自然体で歩いている。 カップをふたつ持って運びながら玲央が笑う。 「ほんとに付き合ってくれるんだね。まだ信じられない」 「そんなに意外?」と湊は表情を崩さず目だけで微笑んだ。 風が冷たい。カフェの熱を持ち去ろうとするのに、玲央の言葉は嘘みたいにあったかい。 「……今日の湊さん、やたら綺麗じゃないですか?」 突然の視点に、湊は思わず一拍遅れてまばたきをした。 玲央はそれを見てくすくす笑う。 「いや、俺のこと少しは意識してくれてるからかなって」 「なんだ、それ」と言いつつ、玲央の観察眼に少しだけ胸がくすぐったくなる。 玲央はさらに踏み込む。 「じゃあ──もう、恋してるから!…ですか?」 ひゅう、と風が耳を撫でた。 玲央は身をわずかに寄せる。 「……わからない質問をするね」と湊がコーヒーを啜ると、玲央は口を尖らせた。 むすっとするが声は明るい。 「素直じゃないなぁ。大丈夫、俺はちゃんと好きですよ」 真っ直ぐすぎるその熱量を、湊
3月18日


あけましておめでとうございます。
ペース落ちてましたが、また創作していこうと思います。今年の目標として、とりあえず今までのものをまとめて紙で読める形にしたいなと思っていますよ。稚拙でふわっとした初期からの軌跡が辿れるのも良いなと思いますし、これからしっかりふたりの物語に仕上げていきたいのでね。どうぞよろしくおねがいいたします。
1月4日
![[episode36]幸せな記憶のために](https://static.wixstatic.com/media/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.webp)
![[episode36]幸せな記憶のために](https://static.wixstatic.com/media/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.jpg/v1/fill/w_299,h_225,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.webp)
[episode36]幸せな記憶のために
屋外に出るたびに、空気が薄く張ったガラスのように澄んできた。 晩秋から初冬へ変わる、その境を湊は確かに感じ取っていた。 けれど今、湊が見ているのは現実の景色ではない。 彼は駅のホームで立ち尽くしていた。 電車の到着を告げる電子音は鳴らない。人もいない。 すっかり枯れたススキがホームの端から線路へ垂れるように揺れている。 吹き抜ける風は冷たいが、耳に当たるだけで刺さりもしない。 ここは音が抜け落ちた世界だった。 職場の同僚・玲央の告白は、まるで突風のようだった。 ──「湊さんが好きです。俺と付き合ってください」 怜央は笑っていながらも、目だけは真剣だった。 電車の広告が貼られたオフィスの廊下で、その声はやけに真っ直ぐ届いた。 湊はしばらく返事ができなかった。 忘れようと決めたいつかの記憶が、胸の奥でぎしり、と音を立てたからだ。 学生時代、湊には愛した相手がいた。 けれどその人は、病で亡くなってしまったのだ。 日に日に弱り、やがて消えていった恋人の体温を、湊は今も昨日のことのように思い出せる。 大切な相手を失う怖さは今も心の中心に残ったまま。...
2025年12月22日


【制作風景】チャッピーと構想中
次の話について相談しています。季節に合わせた初冬を舞台に、夢主は20代後半リーマン、職場の同僚とのオフィスメンズラブから始まるエピソード…というところからアイデアをもらいました。現在、下記構想をもとに構築中です。 構想: 「冬を迎える恋」 テーマ:ぬくもりの始まり/静かな幸福感 夢主・**笹原湊(ささはら・みなと)**は、同じ部署の同僚・**古賀怜央(こが・れお)**に告白され、戸惑いながらも恋人として歩み始めたばかり。 怜央は明るく、どこか子どものような人で、湊の慎重さを柔らかく包んでくれる。 ──だが、冬の訪れとともに、湊は妙な夢を見るようになる。静かな夜、雪のように白い月の下で、アオとモモが「夢の案内人」として現れる。 夢の中では、怜央と出会った頃の記憶や、「愛されることへの怖さ」が次々に映し出されていく。 湊は、自分が恋を恐れていた理由を理解する。“失うのが怖いから、最初から距離をとっていた”ことを。 アオの一言──「冬は終わりじゃないよ。眠って、また芽吹くための季節なんだ」 その言葉に背中を押され、目覚めた湊は怜央に「ちゃんと好きだ」と
2025年11月20日


【設定メモ】眠りの隣の話
[episode35]眠りの隣 について少し語ろうと思う。 初めて、書き出しをモモの主観にしてみました。これはチャッピーからの提案でした。確かにずっと俯瞰で綴っていたので、もしかしたら入り込みづらさがあるかもしれないなと思いまして。確かにこんなに本数書いたわりにはまだキャラクターの人となりがそこまで出ていない気がするもんなぁ。 「モモがいないとうまく眠れない」 アオのセリフ。一瞬、そこにちょっとした依存性を感じるかもしれないけれど、それはずぶずぶな感じではなく、お互いが長く「ひとり」だったのに、今はモモとう相方の存在を認めているというニュアンスなので、実はそれほど甘い発言でもない。モモにとっても、まったく違う道を歩いていたアオがそういう発言をするのは「ふたりの暮らしに馴染んでいるのか」くらいの感じ方。糖度は低い。 しかしながら、確かにバディとしてのふたり(二匹?)の距離はかなり近くなっている。恋愛のような甘さは足りなくても、存在を認めていること、それが日常になっていることが結構重要です。 そして、ナチュラルにふたりは寄り添って眠るわけですが、モ
2025年11月17日
![[episode35]眠りの隣](https://static.wixstatic.com/media/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.png/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.webp)
![[episode35]眠りの隣](https://static.wixstatic.com/media/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.png/v1/fill/w_299,h_225,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.webp)
[episode35]眠りの隣
地上での夜遊びってやつは、たまに妙に長くなる。 人間の夢の中は賑やかで、抜け出すタイミングを見失うんだ。 気づけば帰り道の月は、いつもより静かに見えた。 自分たちの部屋に戻ると── 扉の隙間から、かすかな灯が漏れていた。 アオのやつ、まだ起きてやがる。 「……おーい、寝てねえのか?」 声をかけながら入ると、机に座ったアオが振り向く。 手元では小さな懐中時計が分解されていて、銀の歯車が月光を吸って、淡く光っていた。 「モモ、おかえり」 穏やかな声。眠そうなのに、どこか嬉しそうでもある。 「なにしてんだよ。こんな時間に」 「時計の修理。モモがいなかったから……うまく眠れなくて」 一拍、時間が止まった。 何気ない調子で、そういうことをさらっと言う。 まったく、油断も隙もない。 「子どもかよ。俺がいないと寝られねーのか?」 軽口を叩いてみたけど、胸の奥がじんわり熱いのを誤魔化すには足りなかった。 アオは小さく笑って、歯車をピンセットでつまみながら言う。 「この音、モモが好きだって…言ってたでしょ」 そう言って、時計を耳元で鳴らしてみせた。 チッ、チッ……
2025年11月9日
![[episode34]秋風の残響](https://static.wixstatic.com/media/114c79_afef7b36deeb4c9ca730c1647ad4a125~mv2.png/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_afef7b36deeb4c9ca730c1647ad4a125~mv2.webp)
![[episode34]秋風の残響](https://static.wixstatic.com/media/114c79_afef7b36deeb4c9ca730c1647ad4a125~mv2.png/v1/fill/w_299,h_225,fp_0.50_0.50,q_95,enc_avif,quality_auto/114c79_afef7b36deeb4c9ca730c1647ad4a125~mv2.webp)
[episode34]秋風の残響
アオが静かに目を開けたとき、そこはどこかの学校の校舎の中だった。 木製の廊下が秋風にきしみ、窓の外には金色に染まった銀杏並木。放課後の陽だまりの中に、黒板の粉がゆっくりと舞っていた。 「ここは……夢主の夢の……。ええと、学校…ってやつかな」 アオの隣で、モモがぼんやりと口を開ける。 「はは、なんか懐かしい感じの建物だな。こういう匂い、アオ好きそう」 「うん。静かで、少し寂しい匂い」 ふたりが歩を進める先、教室の一角に座っている男性がいた。 淡いベージュのカーディガンに包まれたその姿は、どこか疲れたようで、それでも穏やかな笑みを浮かべていた。 彼の名は――結城総司(ゆうき・そうじ)。 高校教師。かつて男女とわず教え子たちに慕われ、静かな人気を誇った文学教師。 だが、今、病室のベッドで息を細くしながら、夢の中で最後の願いを口にしていた。 「彼に……会いたいな。もう一度だけ……」 モモがその声を受け取り、アオに目配せをした。 「叶えてあげようぜ。連れてはこれねえけど、夢を繋ぐくらいならできるだろ」 そうして、夢主の夢と、会いたいと願っている相手が見てい
2025年10月30日





![[episode38]幸せな記憶のために -雨ときみ-](https://static.wixstatic.com/media/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.jpg/v1/fill/w_298,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.webp)
![[episode38]幸せな記憶のために -雨ときみ-](https://static.wixstatic.com/media/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.jpg/v1/fill/w_74,h_62,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_1d6f312537804bdfab280bd4b02d3029~mv2.webp)
![[episode37]幸せな記憶のために 後日談](https://static.wixstatic.com/media/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.jpg/v1/fill/w_298,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.webp)
![[episode37]幸せな記憶のために 後日談](https://static.wixstatic.com/media/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.jpg/v1/fill/w_74,h_62,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_f65b245114064039838af8186ed95e95~mv2.webp)
![[episode36]幸せな記憶のために](https://static.wixstatic.com/media/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.jpg/v1/fill/w_298,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.webp)
![[episode36]幸せな記憶のために](https://static.wixstatic.com/media/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.jpg/v1/fill/w_74,h_62,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/114c79_17c52ef639b5419fa31f8cc732c7866d~mv2.webp)
![[episode35]眠りの隣](https://static.wixstatic.com/media/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.png/v1/fill/w_298,h_250,fp_0.50_0.50,q_35,blur_30,enc_avif,quality_auto/114c79_36843c1ed46d4afab96ca5f1ec659166~mv2.webp)
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